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「明日へ続く光(仮)」2~GSD#50自己補完小説

柔らかくしなやかなその手はレイの背を撫でている。
すすり泣く様に震える肩、嗚咽を押さえ込むのか時折ぐっと盛り上がる背中をぽんぽんと軽く叩いてまるであやすかのような仕種。
そんなキラをあからさまに見せられて胸中は複雑だ。
ムカムカとこみ上げてくる感情も確かにあった。
しかしそれを凌駕する信じられないという驚愕に、自分の目を疑いできる事なら目を擦りたい気持ちで瞠目した。


あの夜。
レイとは初めからお互いは相容れないものだと知った。銃撃戦の後味の悪さ、それを今まざまざと思い出す。
隠そうともしない、敵意。
裏切り者と決め付けその裁きは”死”あるのみと決め付けて実行した瞳。

その彼が、どうして。

だがもっと気になっていたことがある。
直接知りもしないはずのキラへの憎しみを時折感じていたことだ。フリーダムへの攻略の方法を伝授するかのようにシンとのシュミレーションに没頭していたレイ。ステラを失ったシンの行き場のない感情をフリーダムを叩くことで昇華させようとするあの激情を支えていたレイに彼自身の私情があった、だからAAを敵だと世界を混乱させるものだという正論を吐くレイにも違和感が生じていたことも否定できない。
あの時から不穏な空気は感じていた。
レイは、キラを憎いのだと。
何の根拠も無い勘だ。
だがその勘が、オーヴを出て月に向う途中AAの部屋でキラとミネルバであったことを話したとき吐いてでた。
レイとはろくに話をしたこともなく、話せば有無を言わせない巧みな言葉に議長の影を感じずに入られなかった。だからこそ無意識に「議長とレイ」を止めなければとキラに打ち明けていたのだが。

伝わってはいなかった、いや伝わるわけがない。
キラ自身、レイを知らなかったのだろうし自分も積極的に彼のことを言ってもいない。それが今こんな風になって返ってきたのだ。


そんな複雑な感情を抱くやはりどう考えても相容れないと思えるレイが今、キラの横にいる。

焦る、というような生易しいものではない。
恐怖だ、何かわからない恐怖を感じて体が冷えていくのを感じた。
「キ・・・ラ、お前そいつは!」
危険だ、お前を殺すかもしれない!と搾り出そうとした瞬間、小首を傾げたキラが
『大丈夫だよ、アスラン』
と何の根拠も感じられない調子できっぱり言った。
「ばっお前」
お前は何も知らないから…!と言い返そうと、今までの色々な自分の感情を吐き出してしまおうとしたとき。

ザフト軍の撤退の発光信号が遅ればせながら暗い宇宙に放たれたのだった。








今回から短めです。
数行でも?短くてもいいからできるだけ日を空けず!が目標です。
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