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「明日へ続く光(仮)」1~GSD#50自己補完小説

ジャスティスとアカツキがレイクエムを破壊し、行く手を阻むMSを払いながら猛スピードでメサイアへと急行している最中にそれはもう爆発、崩壊の様子呈していた。

「キラ・・・!」

フリーダムがメサイアへ入ったのをアスランは知っていた。キラがTEXTでの通信を繋いできたからだ。

一言
「議長に会いに行く」
と書かれてあった。


キラには必要な過程なのだ。議長と会う、直接話をすること。
本当ならば、もっと早くに話がしたかったのだと思う、キラもそしてラクスも。こうして力のぶつけ合いになった今しかその機会が巡ってこなかったのはなんとも受け入れがたい事実なのかもしれない。

何を求めたのか。

キラは議長がディステニープランで見る未来の夢をそれによって見える希望を、訊いてみたいとポツリと零したことがあった。世の中が平和になる、人の欲望や負の感情による争いがなくなるから、と言ったそんな建前ではない。彼の本当の望みがあるはずなのだ、と。
人が持つ欲望を、自由な未来を求める当たり前のことをなくしてしまう世界。
じっととどまっていろという、彩のない世界に。
戦争や諍いを無くす、そのために必要なのは心を無くすことか?どうしてこんな考えに至ったのか?

それを知りたいと言っていた。なにがどうしたからこのような思想に至ったのかを知って歩み寄りたかったのか?
今、言葉を交わしたからとそれがわかるわけではないだろうし、分かり合えるわけも無い。
議長がキラに正直に話すことも勿論ないだろうとアスランは思うし、キラにもそんなことはわかっているのだ。
しかしこれからの世界にはこの対話が不可欠で、彼が求めた世界のプロセスを理解していることも、掴もうと努力することも大切なのかもしれない。
これからまだ人であり続けることと戦い世界を護るために。


だから行ったのだキラは。危険を顧みることなく仮令、そこで撃たれたとしても、キラは自分が納得できるまでやり遂げどんなに危険だと説得し止めようとしてもそれを譲ることはない。
だからその危険な行為を本当ならば共にと、アスランは思っていたしするつもりだった。
だが結局、メサイアの爆発をこうして外から見ているしかできない自分の歯がゆい思いをジャスティスを駆けさせることで押さえ込むしかなかったのだ。とても抑えきれるものではなかったのだがそれしかできない現実があった。

無音の空間に、一際大きく迸る爆発。

その背後、キラの操るフリーダムが飛び出してきた。

アスランはその秀でた視力でそれを確認すると一目散にジャスティスを寄せた。

■■明日に続く光(仮)■Ⅰ■


「キラ!」
思わず通信回線にそうぶつけた。視界に入ってきたフリーダムに損傷はない、操縦しているのは誰なのか現時点ではわからないがその操作はスムーズだ。アスランはそのフリーダムを見る限り迷いのない存在感を感じさせるその動きにキラが乗っていると確信できていた。
フルスロットルで近づいていたジャスティスに制動をかけ、思わずフリーダムの肩に自機の手を触れさせた。まるで自分自身がキラを労るように。

「…キラ」

名前しか、呼べなかった。
「うん」

小さく、接触回線での返事、声だけが響くようにコックピットに充満する。
その声音だけでキラが何を見てきたのか、何に心を痛めているのかがわかってしまった気がした。

「無事な顔を見せて?」
回線を繋げて、まず顔を見たいと思ったなのに向こうの映像は入らない、不安が押し寄せる。何かあったのか?怪我をしてそれを隠しているのか?それとも。
「キラ、何かあったのか?早く映像を繋げ!」
と声を荒立たせてしまう、これも戦闘で高揚した気持ちとキラへの心配が募った結果の焦りだった。
しかし、キラは普段と変わらない声で「けがなんてしてない、大丈夫だよ」とこともなげに言った。

「なら早く映像をつないでくれ!」


アスランの焦りを受けつつキラは目の前の、崩壊していくメサイアを見ていた。この様子にどの陣営のMSも既に戦意を消失したかのように動きが緩慢になっている。勿論戦闘開始から呼びかけ続けたラクスのメッセージの効果もあっただろう。
自然と、戦闘行為が終了されていく。
その様をキラは暗澹たる気持ちで見届けた。
あそこには。
自らそこを己が墓標と決めた二人がいる。
結局、欲しいもののために、彼も戦い何かに抗って生きていたのだと漠然とわかっただけだった。
そして・・・最後に託されたもの。

すすり泣く声が憐憫を生む。
膝枕をしてやった。
彼は親にはぐれて怖くて震え泣いている子供のようにしくしくと体を縮めている。
彼の頭をそっと撫でた。
その後自分より少し大きい体を引き上げてしっかりと抱きしめた。


そうしてしばらくしてやっと心配性のアスランから繋がれた通信を、こちらからも繋いで無言のままに、今の自分を彼に伝えた。

いや、その様子をみせたのだ。

「・・・!キラ」

やっと無事の確認できたキラの姿の横。
顔はキラの胸に伏せられていたがその透き通るような金髪の主には並々ならぬ感情が渦巻く、言ってしまえば気に入らない、銃を向けられ撃ちあい激しく言い争い、解りあえぬままに敵対することになった後輩のザフトレッドがいた。

「レイ!」

アスランは激しく狼狽する自分を自覚していた。



はじめてしまった。
こんな風に彼がキラ託されていたら、生き残ったら。
というバージョンです。
最終話補完です、私的な。
今回は思いのほか長くキリのいいとこまで行きましたけど。次回は細切れに掲載かな?
よろしければまた覗いてください。

最後に確認事項を!この話は多分間違いなくアスキラです。
そして
アスキラ←シン
アスキラ←レイの覚悟をお願いします。
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