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ますます・・・。

書けば書くほど自分のイメージから大きく逸れる・・・・・・・・。

嗚呼。
でも晒しておきます。


蒼穹~(前回の続き)



後ろ向きな考えに支配されていくのは心に恐れがあるからだ。
何に恐れているのか自覚はある。
父だ。
その影にずっと怯えてきた。その恐怖はなかなか払拭できないでいた、この期に及んでも。
(でも向き合うと決めたんだ!)
アスランも今頃向きあってるはずだ、そして自分も向き合うとアスランに約束した。
そこから始めないとやはり進まないのだろう。父の、本当の気持ちを知りたい。

しかしどうやって実現すればいいか・・・この状況を逆手に取る方法は・・・?
ここから抜け出す方法を探していざというとき、この体は動くかだろうか脱出まできちんと持つだろうか。

ドクン。
急に大きく高鳴るように強い鼓動がキラの胸を打ち、反射的に左胸に手をやった。
大きく深呼吸する。
(大丈夫・・・大丈夫)
無意識に唱えて落ち着かせる。
自分の中で大きくなる鼓動を感じたくない・・・ただその一心でキラは今の状況下から抜け出す方法を考えることにした。




「・・・怖い顔だ」

相当深く考え込んでいたらしい、あの慇懃な男が戸口に立っているのに声をかけられるまで気づかなかった。
この男はセイラン家の跡取りだ、まだそう深く国政に携われる地位にはないが将来を見据えてか精力的に政治活動をしている情報があった。それと同時に暗躍もしていたようでずいぶん野心的な計画を立てそして実行しようとしていることから狡猾な人柄が見え、不気味な含みを感じ取ることが出来た。
「もっと落ち込んでいると思っていたよ、けれどなかなか図太い神経をしているらしいねキミは。食事も量は少ないがきちんと摂ってるらしいじゃないか、いい心がけだよ」
欲しくもないがいざという時に動かない体に焦れたくはなかった、それだけだ。ただでさえハンデのある体だ、今の体力はキープしておきたい、食事を摂る理由があるならただそれだけだった。
だから嫌味を言われようが罵られようが心に刺さることもない、逆に予想を裏切ることで相手こそ追い詰められている・・・そのことに気づいた。
その気づきがキラに余裕を与え一つの答えを導くことができた。
彼らも父を怖がっている、そして・・・。

「・・・何か望みはあるかい?最後の望みぐらい叶えてあげてもいいよ」
フフン、とせせら笑うように強がりからかう様に言うその口調に思わずキラは笑ってしまった。虚勢も甚だしい。
「なにがおかしい!」
「・・・望み?あるよ一つだけ」
そう切り出して様子を見た。
「フン、言ってみなよ」
(のってきたみたいだ)
高飛車に言い優位に立とうとする男が滑稽に見える。本当は追い詰められている。キラというカードを切らなければならないこともそうなのだ。
「・・・ウズミ代表に会わせてほしい・・・」
挑発するようにキラは言い放った。
この状況を打破できるなら利用できるものは何でも利用する、ここはキラにとっても踏ん張りどころだ。
「・・・でもまあ無理な話か」
わざと諦めたように溜息混じりに呟きながら相手を観察していると、見る見るうちに男の顔が真っ赤に染まっていった。
予想はしていたが父はこの人たちのことなど相手にもしていない、そして何が起ころうと歯牙にもかけないし振り返ることもないというレベルにいるようだ。
だからこんなに頑なで必死なのだ・・・主張を少しでもウズミに認めて欲しくて。
(そういうところ、彼らと僕は同じかもしれない・・・)

「・・・待っていろ!」

忌々しそうに吐き捨て男は出て行った。

パタリと閉まったドアを睨む。今のところどうあがいても相手の出方を待つしか手はない。
そんな状況を恨むしかない自分、吐きそうなほど嫌気がさしていたのだった。






とりあえずこの章は終わり。

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