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「明日へ続く光」12~運命最終話自己補完小説

エターナルのブリッジは落ち着きを取り戻していたが、クルーはまだまだ休む暇なく対外交渉などに奔走しているようだ。
だがアスランとキラの二人が現れると一旦その作業を止め口々に慰労の言葉をかけてくる。その気遣いが二人には嬉しかった。
「キラ、アスランも」
ラクスは振り返りその身を無重力に翻して二人を迎えた。その手をそっととってキラは引き寄せる、彼女もきっと不安だったはずだ。戦況は厳しくこのエターナルを犠牲にしてもオーヴを護らねばならなかったことを覚悟していたとはいえ。
「うん、大丈夫だった?」
「はい」
ゆったりと微笑む、彼女の安心した時の笑顔だ、二人を見て頷いた。
ひと段落着いたところで、バルトフェルトが声をかけてくる。
「よく戻ってくれた二人とも、であの要塞は、どうなった?キラ」
「・・・はい」
キラは先ほどアスランに話したように自分の連れ帰ったものが何者なのか、そしてどういう結末となったのかを手短に話す。一番衝撃を受けたのは、CICに座っていたメイリンだった。
「レイ・・・が?」
そう呟くのが聞こえた。聞き終えてため息混じりに切り出したのはバルトフェルトで。
「・・・議長が死んだ、か。プラントも混乱しているだろう」
「そうですわね、今後の対応が気になります。一度言い出したこのデスティニープランをどうするか」
「あのプランは、議会には通っていないいわば議長の独断専行。その全貌をプラントとしても掴んでいるかどうか今探らせているが・・・。議長の言葉だけで普通に考えればこのプランでナチュラルとコーディネーターを比べた場合分があるのはコーディネーターだろう?それを考えれば今この混乱している時に乗じて侵攻する可能性はあるな。大量破壊兵器はなくとも戦いは出来る、プラントはレクイエムを撃たれた後という大義名分で国民を納得させる要素は幾らでもあるからな」
プラントは多大な被害をこうむった。今もまだプラントでは混乱し日常を奪った地球連合を倒せとの気運が高まったままだろう。幾ら議長がナチュラルとの融和と叫び世界を一つにと言う政策で進んできたところで、撃たれてしまえば人民を納得させることは出来ないだろう。そしてやり返した。護るための戦いといってはじめたこの戦争。プラントを直接撃つことの出来る兵器がなくなり、連合も弱体化した。がまだナチュラルはコーディネーターを敵とするならば彼らにも戦う理由はある。
その"敵”は連合ではなくオーヴということにしても辻褄はあう。コーディネーターが住める国だがその指導者はナチュラルで、幾ら理想を掲げても友好国だったといえども今回は連合に組しザフトと戦い、これで戦争はなくなるというその思想を一番に蹴った。だからこそ戦う理由はある。
実質上の指導者がいなくなっても議長プランにかこつけてプラントがこのままコーディネーターが支配する国を作りたければ、もう撃たせないようにしたいならば、手っ取り早いのは相手を武力で押さえ込むこと、支配することだ。
そんなことを考えている強硬派の幹部がいてもおかしくはない。
「そこまで愚かではないと、思いたいのですが」
ラクスは呟いた。
「私たちの独自のラインで今評議会のある方と連絡を取ろうとしています、とにかく今は早急にプラントとオーヴや他の国との話し合いの場を作ることが私たちに出来ることかもしれません」
ラクスの目指すもの。
ラクスが宇宙に上がった時からプラントのクライン派閥の政治家やザフトの兵士は活発に働きかけ始めた。平素もまったく活動していなかったわけではないが、やはりラクスという指導者が立つことで明確になるものがあったはずだ。
ラクスの父、思い半ばで死んだシーゲル・クライン。そのシーゲルと同じく、ラクスはナチュラルとコーディネーターが共生する道を模索していた。このままではと暗雲立ち込めた出生率の低さに端を発したコーディネーターの未来への危惧、それよりも今はこの戦いによって人類の明日こそ危ぶまれる。お互いを理解し尊重しあう世界、言うのは簡単だがこれからはそれを根ざして戦わねばならない。人の心が持つ闇と。
「必要ならばプラントに向います。待ってはいられないのですから。2年前に遣り残したことを私もせねばならないのです」
彼女がこれからを考え羽を休める時間はとうに去った。これからは積極的に関っていくのだ「もう迷いはない」と突き進んできた道を。
遣り残したこと、姿を伏せおきた混乱に彼女も多少なりと責任を感じているのは確かだ。先の大戦後このままオーヴに居続けることが本当にいいのかと悩み苦しんでいたこともあるぐらいだ。そう、アスランと同じくラクスもまた自分のあるべき姿を探し戸惑っていたことをキラは知っていた。あの島にいる自分が少なからず彼らを留まらせたのではないのかと思うこともあったからだ。だが今はキラも、覚悟を決めた。
そっと隣のアスランを見る。
ラクスの言葉に彼の周りの空気が研ぎ澄まされたように張り詰めたと感じたからだ。アスランもまた考えていた自分のこれからを決したように見えた。

しんみりと皆の頷きが満ちた時、CICに座っていたメイリンの元に突然AAから通信が入った。「はい」と受けたその直後、がばっと立ち上がり彼女から上がった声は
「・・・え?お姉ちゃんが?シンも?」
一斉に彼女に注目する中、放心状態の様に立ち上がったまま固まったメイリンとキラの隣のアスランもまたそのメイリンの言葉に注目した。その様子を見て通信を変わったのはキラだった。
「・・・うん、わかった。すぐに行って貰うね。ありがとう」
メイリンの方をポンポンと軽く叩くと、「大丈夫怪我は無いようだし、あっておいで」と付け加えた。彼女のここまでの経過はキラも承知している、彼女たち自身仲違いしたのではない、充分に話し合わなければならないだろう。
「でも・・・私」
メイリンの迷いは多分これからのことを案じてだろう。ザフトから見れば二人は脱走兵である、そしてシンに「裏切り者」と罵られたことは不条理で憤りこそ感じるが、だが果たして自分がミネルバに残された立場であったならどう思ったか。シンと同じように思っていたかもしれない。
何も知らない自分と決別できたことを、偶然ではあったが今は後悔していない。
だが、何も言わずにミネルバを出てきた事は、気に掛かっている。姉を苦しめただろうことを。
その逡巡をラクスが見抜いていたかのように、
「これからのあなたは自分で作るのです、メイリン。すべての選択はあなたの中にあります。それにお姉さんと話す機会は今しかないかも知れません」
ラクスの後押しでメイリンは思い切りがついたように頷いてその場を立ち去ろうとする、無重力の中彼女が床をけって行こうとするすれ違い様、
「俺も行く、メイリン」
キラの隣のアスランが動いた。
「うん、それがいいね」
キラはそうなることを予測していたかのように微笑んでそういって送り出した。
メイリンを巻き込んだという気持ちと救出されたシンとの対話。アスランが望んでいる話せる機会がそこにある。
「行って来る」
二人は急ぎAAに向った。

「キラ」
残ったキラにラクスが話しかける、皆今度は二人に注目しているようだ。
「僕もカガリと話をしないと。もう戦わせない、それが今度僕に出来る戦いだ」
デュランダルがいったこと。混迷する世界をどうするかと問われたこと。
自分を含めた人間という存在が解りあえるようにそして変わっていけるように、もう争わない世界をどうやって作ればいいのか。
はっきり言って途方もないことだ。
勿論彼の言ったとおりまた人は苦しかったことを忘れ戦いを始めるかもしれない、そんな世界にしないと誰が言えるかと吐き捨てられたようにキラにもラクスにも確約は出来ないのだ。だが少しずつでも近づけていく努力をすべきだ。
そんな明日を望んだ戦いだったのだから。
キラはラクスと目線を合わせた。
お互いの中にある決意。
これからの居場所、どこで何をすればいいかということ。
彼女は今後、プラントに帰るつもりなのではないかと思う、そしてキラも故郷のオーヴで今度こそカガリと一緒に世界に関っていくことを決めている、まだ誰にも話してはいないけれど、どうするかを訊いてもいないけれどそんな覚悟のほどをお互いに解りあえていると感じていた。
「・・・諦めませんわ、私も」
その言葉はその場にいた皆の心を代弁したかのようだった。




FAINL PLUS放送決定だとぅ?
も~やっぱりな。
というかするんならちゃんと全国放送しろよ!種の時のような東京大阪だけってのはなしにしてくれ!
それとも田舎もんは見るなってか?
やさぐれています・・・。田舎もんの叫びです。
あ~見たいな・・・。


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theme : 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY
genre : アニメ・コミック

まったくだよ!
一部区域だけで追加放送なんて…グレてやる!って、いつの時代だよ~。
でも、マジに決着つけて欲しいよね。望むのは…アスラン今度はプラントで何かする事を選べよな!まぁ、無理かな総集編位に思ってる方がいいような気がする。

フレッツでの放送を待つのが堅実だと思い始めています・・・。スペシャルは。
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