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「明日へ続く光(仮)」6~GSD#50自己補完小説

レイを医務室に連れて行きベッドに寝かせ医師に額の傷を見てもらおうとした途端、その白衣とその場の雰囲気に過度に反応したのかレイのひきつけに似た錯乱状態が突如始まった。
「わあ~!!」
ベッドの上ではぁはぁと荒い息を吐き出しながら体を折り曲げて何かにおびえそして胸を掻き毟る動作が尋常でないレイの様子を引き立てる。時折ひきつけを起こしびくびくと背中が大きくしなる。
その現場に居たものは面食らってレイから手を引いた、がキラ一人だけ一度は驚いて離した手を今度はレイを抱きこむようにして震える体を支えた。
「大丈夫だよ、レイ」
そういってまるで小さい子供をあやすように、キラは優しく背を撫でた。
「ああ、俺は・・・」
「大丈夫、だから」
そう言って嘆き暴れる彼を抱きとめるキラ、そしてその相手がレイと言うことがアスランにはどうにも理解ができなかった。始めは暴れ自分の胸をかきむしっていたレイがキラの背中に爪を立てたりひき毟ろうとするのを見ていられなくてレイの行動を制止しようと間に入ろうとするアスランを目で制してキラは
「レイ、横になっておでこの怪我見てもらおうか」とその耳元で優しく告げて抱きつく格好のレイの顔を上げさせた。どの程度の怪我かを確認する意味も込めてそっと額にかかる髪をかきあげようとしたとき
「ギルは、死んだ、の?」
キラの眼を見てそう訊くレイがまるで幼子で哀れで仕方なかった。縋りたいのだろうか、自分のしてしまったことを認めたくないのだろうか?しかし自分が壊してしまったものの大きさに気づいている、撃ってしまったことを彼自身戸惑いそしてその事実に、メサイアから脱出し今まで放心してしまっていたのだから。
「僕が…殺してしまった」
みるみる溢れる涙と謝罪は途切れることは無かった。
「うっ、う~ごめんなさいギル」
レイが致命傷を与えたことをキラははっきりと明言できなかったし彼自身がその手ごたえでわかっているだろうとも思っていた。そしてあのメサイアの司令部は既に落ちてしまっていることをまたここで念を押す、それもできなかった。
その胸で泣く彼をキラは抱きとめるしか術は無かった。

そしてその様子を間近で見守っているアスランにはまた衝撃が訪れた。

(議長が、死んだ・・・?それもレイが?どうだって?)
メサイアが落ちたということは議長はそういうことになったのだろうと思ってはいた。
解り合えないだろう、それはミネルバから出た時覚悟はしていた。一時は信頼し彼の剣として平和を求めたアスランも巧みな言葉の向こうに見えたものに疑問を感じ結局は袂をわかつ事になった。だが議長は自分のことをよく理解し心地よく感じていたこともまた事実であった。だからこそこうなるかもしれないと頭ではわかりその時を迎えても冷静でいられるだろう、と思っていたが思いもかけずかなり落ち込んでいる自分を自覚していた。
がしかしレイが?殺した?というのだろうか?これにはかなり動揺した。
あれほどまでレイは議長を信頼し裏切りは許さないと発砲し、MSで追跡し容赦なく撃墜を促し。アスランよりも付き合いも長く同じアカデミーの同期であろうメイリンでさえも問答無用で冷酷に対応したのはすべて議長のためだったとも言えるあの夜のレイの鬼神のごとき形相だけがアスランの記憶に新しかったことも驚愕に繋がった、だがしかしそれにしても。
(レイが、撃ったのか?キラ!)
そう訊こうと思った瞬間に、泣き崩れるレイの口から発せられる言葉に、彼の変節が本物なのだと唐突に理解してしまった。

「お・・・かあさんは?」

虚ろにそう呟く彼が誰をそう呼んだのかは解らない、ただキラはその言葉に胸をさされた気がした。
多分、生まれてこの方自分たちよりは短い時間で彼はこの姿まで成長したのではないかと、想像する。
テロメアが短い。
それが具体的にどの程度、普通の成長を遂げていく自分たちとの時間的差が生じているのかはわからない。だが、全ての感情が切れてしまったように見える彼が本能的に自分を庇護してくれる憧れの存在をまだ本当は幼い彼がそう呼んだのかもしれない。
いや、もしかするとあの時、レイが議長を撃ったときにその場にいてキラに自分の息子のことを話したグラディス艦長のことを何か錯覚してそう呼んだのかもしれない、レイの想像した自分の母親像として。
宇宙に唯一人の存在のキラとレイ。
こうまでも違ってしまったことに何も応えることはできなかった。
そのうち、キラにしがみついたまま泣き疲れたように眠ってしまったレイには若者にはないような疲労の濃さが寝顔に伺える気がする。やはり彼の時間は早く進むのか、と落胆する思いであった。
ベットに寝かせ、切れた額を診て貰い、ようやくキラはアスランに向き直った。

怒りと不満、困惑、そして傷ついた瞳を隠すことを忘れた彼がいて、キラは自分がそうさせてしまったのだろうと思い睨むように自分を見るアスランに何から話せばいいか、思わずため息を吐いた。
ここまでの自分勝手を自覚しているが故に、どう切り出せばいいかも解らない。話したいことはたくさんある、隠していたこともあるからそれらを明かして自分を認めてもらえるか不安でもあった。
「ドクター、彼が起きたらさっきと同じようになるかもしれない、そんな時は僕を呼んでください」
そういい置いて、アスランを目で促しながら医務室を出た。

真実を告げずにここまで来た自分。
そのことがアスランをまた傷つけるだろうと恐れながらキラはアスランと改めて対面した。















昨日一度纏めたものが…消えました。ガーン。
かなりやる気をなくして、でもまた何とかUP。

レイの年齢ですが、本当のところはどうなのでしょうか?
今月発売のアニ○ディアにレイは「アル・タ・フラガ」のクローンとありましたのでそのようの考えていますが。本編ではクルーゼが黄道同盟時のザフトに所属していた時レイの外見は5~6歳?でもテロメアが短いと本当のところはわからない年齢。だから本当はCE73時点で生まれて10年ぐらいかなあ?とか考えてみたり。クルーゼはCE46に生まれ終戦時は本当は25歳?という実年齢と記憶していますが…でももう老齢の域だった?みたいだし。大体アル・タ・フラガが何歳の時クローンを作れとキラパパに依頼したのかがわからないからね・・・。知りたいわ。
こんな例えもどうかと思いますが、
ドリーは本当は1歳なのに体の衰えは6歳とかだったらしいし本当の羊の寿命(15歳程度)より20%ほど寿命が短かったとか?(でもドリーは治る見込みが無い肺疾患で安楽死させられたんでしたっけね)

色々想像、捏造して書いております。

さて、甘さも無いアスキラ。
こういう2人も好きでして、背中を預けあい色々なことを分かち合う2人をいつも大体書いていますので次回は対決風味?かな。

そろそろ世界情勢…纏めないと。オーヴは理念がしっかりしてるからいいんです、プラント議会がどうなのかな~それと連合よね、問題は。
結局、どうなったんだ??
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